「んじゃぁ、オレたちはもう行って来るから。」
出発する事を報告しに来たエドワードの言葉にロイは何故か引っ掛かりを覚えた。
















熟田津に船乗りせむと月待てば潮もらなひぬ今は漕ぎ出でな
―――額田王















突然、湧き出してきた引っ掛かりを理解し様とマジマジトロイは小柄な少年を見つめ、その視線に居心地の悪さを感じたエドワードが床へと視線を逸らす。


奇妙な沈黙が部屋を支配した。


じっとエドワードを凝視していたロイがふとエドワードの頭をぽんぽんと撫でるように叩く。

「…何。」

先程から不可解な行動ばかりのロイにエドワードは訝しげにロイを見上げた。
子供扱いされているような気もしたのだが、怒るよりも不思議さが勝り、気にしない事にした。

「鋼の。」
沈黙したままだったロイの口が漸く開かれる。
「何?」

「行って来る、と言うことは帰って来るのだろう?…私が「おかえり」を言えるよう、気をつけて行ってきなさい。」
「それは…、」
約束できない。
そう続けようとしたエドワードの口を自分のそれで塞いで。
エドワードの体から力が抜けていくのを確認して、ロイは唇を離す。

「約束しないと、行かせない。と言ったらどうする?」
「………。」
ロイの問いにエドワードは申し訳なさそうに、目を伏せる。
約束など、自分には出来なのに。

「冗談だ。」
だから、流されたその言葉が発せられたときにロイの瞳に宿った色を見た者はいない。


「――――――大佐。行ってきます。」
自分に言える言葉はそれ位しかなくて。そして、それはロイも十分に知っている。だから、








「行ってらっしゃい。」




こうやって、笑顔で送り出すのだけれど。













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誰か私に日本語を教えて下さい。
確かに眠たかったけどさ、ここまで文章が可笑しくなるってのもどうよ。
本気で日本語の勉強したい今日この頃。