追尾0.3
















月夜に染まる金色の髪から漂うジャスミンの香
うっすらとした紅が唇を潤す。
ピンク色のアイラインは艶かしい色香を纏わりつかす。美しく可愛い少女…
「兄さん…だよね?」
「…ああそーだよ!!」
「似合ってますよ」
カーテンから顔を覗かせたこの少女…ではなくこの少年はエドワード・エルリック国家錬金術師である。
「ちくしょーなんでなんだよー」
「しょうがないでしょ?兄さん軍の命令なんだから。」
「じゃお前代われよ。」
「僕軍の狗じゃないし、体無いもん。」
なぜ彼が女装をしているかと言うとつい数時間前。

((鋼の…中央からの命令書だ…))
((…今回は…潜入調査ぁ〜!?))
((そうだ君も聞いていると思うが、ここ数週間の間で数十人もの軍の人間が殺られるか軍の施設がやられている。))
((んで俺にその組織にもぐれと…))
((そうだ…どうやら軍の中にユダがいるらしい。))
((…ユダ…))
((しかも少しばかり術を使えるらしい))
((だから俺が行くわけね…))
((以上だ…))
((はい…))
((と言うわけで…鋼の。))
((何だよ))
((Let'sお着替えタイムだ))
((は!?))

こうして彼はホークアイ中尉率いる『メイクアップおまかせ隊・東方司令部班』の人々に拉致され今に至る。
「大佐、如何ですか?」
「あぁ、中尉よくやってくれたね」
(大)満足と言わんばかりの笑みで笑う大佐に、今からの自分の未来を本気で案じるエドワード。


さぁ潜入捜査が始まる。









つづけ。











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青桐サンに頼んで0.0から1.5の追尾を書いていただけることになり、早速の0.3です。
何れ楠語が入るかもですので、皆様ご期待を(マテ)
続き、楽しみにしております(笑)