[ 黒泰麒 ]

黒いです。ごめんなさい(謝ってばかり…)



「見つけましたよ。阿選。」
室内に響いた声は泰麒のもの。
「何者だ!無断で我が私室に立ち入るとは、死罪ではすまされぬぞ!!」


くくく



不気味な笑い声をあげ、さも可笑しそうに泰麒は言う。

「我が私室?何をおっしゃるんですか。ここはぎょうそう様のお部屋でしょう。何者だ、 ですか。 
くくく。自国の麒麟を忘れるなど、官としてあるまじき行為ですよ。」
「何を言うか!台輔は亡くなった。蝕が起こって行方不明になった。その直後、白雉が落ちた!!主上も台輔も死んだ!」

ダン

派手に卓子を叩いて阿選が言う。

 救いようのない莫迦だ。見つけ次第殺すつもりだったがまあいい。どうせこいつは死ぬんだし、遊んでやってもいいか―――――

そんな心が泰麒に芽生えていた。

「自分の起こした蝕で死ぬわけがないでしょう。白雉も落ちたりはしていません。」


くくく


笑う


泰麒は可笑しくてたまらなかった。
手に持っていた剣を阿選の咽へ突き付ける。
その顔には、微笑が浮かぶ。

「だ、誰か居らぬのか!?」


駆けつけたのは唯一人
隻腕の武人

「台輔、ご無事ですか!?」
「李斎こそ大丈夫だったのですか。利き腕と逆で剣を握ったりして?」

李斎の姿を見て、泰麒は安堵した。
血まみれではあったが、自身に怪我は無いようだ。

「何故だ!何故誰も来ない?兵はどうした!!」

「汕子、傲濫」

ス、ス、

現れたのは泰麒の使令
どちらも赤く染まっている。

「くっ!たかだか二匹に・・・・!!」

くくく

笑い声が響く

「傲濫」
「御意」

とたんに柴犬の姿だった傲濫が異形の姿に変じた。
それは傲濫の――饕餮の真の姿だった。

室内に殺気が満ちる

「ひっ・・!う、ウソだ、あのクソガキは俺がっ」
「阿選!!このクソ―――〈自主規制〉がっっ!」
〈李斎は理性が吹っ飛んでました。〉
「李斎殿、台輔の前でそのような」
「汕子、いいんだよ。李斎はこいつに沢山のものを奪われたんだから。汕子こそ、早まったことをしないでね。こいつはぼくが――――――ぼくが殺しますから。」
先ほど以上の殺気に阿選は包まれた。
泰麒は冷めた目で阿選を見つめる。
その瞳は、言葉が嘘でないことを現している。

「ま、まこと麒麟ならば、人を殺すことなでできぬであろう――仁の生き物ならば」

「はははっ。あなたには感謝しないといけない。あなたのおかげで、人を切れる体になったのですから。血の穢れも怨そもたいしたものではないのですよ。僕は角がないですしね。」

「何をいう!!この―――」
「傲濫、動けないようにしてさしあげて。」

はっ、と小さな声の後、傲濫は音も立てずに阿選の背後へまわった。
ピッタリはりつきその力を見せつける。
室内の空気が凍えているのは、気温のせいだけではない。

「う゛、〜〜〜」

言葉も発せぬか、不様なものだ。
驍宗様ならとうに自害なさったろうに。誇り高いお方だから。まぁ、こうなる前に敵を蹴散らすだろうけれど――――。

そう思った泰麒の顔には無邪気な笑みが浮かんでいる。




と、
手に持った剣が阿選の首に食い込む。

「蓬莱にはね、『人を呪わば穴二つ』という言葉がある。相手の死を念じて呪えば、自分の墓穴も用意されていた、と言う意味さ。僕と驍宗様の墓穴は天帝が用意してくださる。あなたは自分の墓穴を作っただけだ。」



ザク



「哀れだね。阿選。」





数日後、各国を戴からの鸞が飛んでまわった。
それは若い青年の声で

偽王 丈阿選を討ち取った

と告げた。





サツキの嘆き。および言い訳。

黒は黒でも、流血沙汰の黒泰麒・・・・
こんなンでよいのか!?俺!???
黒違いだと思うんやけど〈涙〉
だいぶ矛盾だらけですしv
阿選や、最初泰麒一人やったんやから、その時につぶしちゃえば良かったのでは?
とかね。
李斎よ、何時の間にそんな強く(しかも片手で)なっとんじゃい!
とかも有り。
泰麒は、黒と言うよりいっちゃってますね・・
笑い声、[キョーーキョキョキョ](元ネタ分かる人歓迎)と、どっちにしようか迷ったり・・・はしてないですけど。

あと、――(ダッシュ)を多用しすぎですな。

自分で読み返して、ダメなくらい暗い話ですねぇ あはは(笑うしかない)
これも、2、3年前に書いたんだろうけど、
いったいこの時期、俺に何があったのサ!?
必死、でなく、必殺〈滅殺〉と言った感じの時期に書いたんだと思うけど。
いっぱいいっぱい具合が、にじみ出てますね・・・

て、ことは、ギャグばっか考えて一人でにやけてる今は、違う意味でやばいのかな〜?
まあ、ある意味平和でよいと思いますが。
阿呆い事ばっか書いているようなので、この辺で失礼いたします。(最後の方だけ丁寧)

忘れてた!!
泰麒ファン(並びに、阿選、李斎、汕子、傲濫ファン)の皆様。
申し訳ございません。