春眠、暁を覚えずとはよく言ったもので、暖かい日差し、布団、人肌三拍子そろえば何時までも寝ていられそうなものである。 「んっ………」 「……ふへッ?…」 バサッ ベッドの中にいた、小柄な人物が起き上がる。 さらさらとした色素の薄い髪が揺れていた。 薄い程度では無い。日本人とは思えない金髪。 「!?やっべぇー!!!」 六太は時計を見て叫ぶ。 「陽子、起きろ!遅刻っ!!」 隣にいた自身よりも年上であろう人物から布団を剥ぎ取ろうとすが、上手くいかないようだ。 「陽子ーーっ;」 「んっ〜〜〜〜〜〜っっ。」 陽子、と呼ばれたこちらも日本人離れした赤毛の女性は、一人満足そうに伸びをしている。 起きているのかどうか、さだかではないが。 「六太君…ぉはョぅ………」 バタバタと慌てふためく六太に、ふわりと微笑みかけて挨拶。 幸せそうな笑みに六太は思わず見惚れてしまう。 間。 すぅすぅと、規則正しい呼吸音に六太は気付いた。 どうやら、陽子は寝ぼけていたらしい。 「って!!ようこぉ〜!また遅刻だーーー」 それでもいいかな、と毎朝のように思ってしまう六太だった。 END :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: パラレルです(爆) しかし…伽欄に甘いものなんてムリですね。ほんとに。なんですか↑は。。。 ですがまぁ、これからもぬるく激短く続くと良いですね。 |