[ 過去の遺物 ]







完全単発。





桃源郷かと思ってしまったの



其処は花が咲いていて
子供がいて
お年寄りがいて
働き盛りの人たちもいて


動物が戯れて
穀物が実って







「主上!」

青い顔をした景麒が柄にもなく叫ぶ。

「ごめんなさい。あなたまで死んでしまう事はないわ。」


目の前の幻にすがり付いて、周りを見ようとしなかった自分が悪かった。
全てから逃げて。
一人箱庭の中で幸せに浸っていた。
まるで其処だけが全てのように。

外で何が起こっているか見向きもしなかった。

親兄弟、知人が次々と消えていき、あなたまで消えそうになってはじめて、道を間違えた事に気付くなんて。

私は今ある幸せを守るためでなく、幸せをつくるために選ばれたはずだったのに。

逃げて、一人だけ満足して。



「景麒、ごめんなさい。あなたまでいなくなったら、私がいる意味もなくなるから。」

「主上・・・それは私も同じです・・・・・・」


いつだって私、我侭だったわ。
無茶なお願いもたくさんしたけど、

「景麒、生きて。勅令です」

最後の我侭。


怖くて怖くて、何が怖いことなのかもわからなくて。
今も怖い。
鋭い剣の輝きも。やがて訪れる痛みも。
でも、あなたを失う事のほうが怖いから。










ダァーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ありがちダァーーーーーーーーーーーーーーーーーー
誰か助けて・・・・・・・・
どこかとねた被ってたらごめんなさい。ありがち過ぎて自信ないです。ホントにごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
つーかデュミナスの影響受けてますね、多分(汗)

俺最低。 2003,11,30