外の世界の全てのモノから遮断された世界。
それは、間違いなく自分の望んだものだったはずだ。

それでも、僕はココにいた。





Symptom






「おはよう、キラ。」
にっこりと笑み、ベットの縁に座ってアスランは蹲ったままの体勢で寝ているキラを起こしにかかった。


「……何でアスランがココにいるわけ?」

声はキラの不機嫌具合を露にしていた。





キラの問いにアスランは少々肩を落とす。

「何でって、昨日用事があるから、今日お前の家に行くって言ってたの忘れたのか?」

呆れの含まれた声にそういえばそんな事言ってたか?
と、記憶を遡るもやはり思い出せるわけもなく。
知らない。とキラは首を横に振った。



キラのことだ。恐らくプログラミングか何かに夢中になっていてそれ以外のことなんて聞き流していたんだろう。




「まぁ、いい。」
ともかく。

「キラ、さっさと着替えて軍の方に来てくれ。」


「いやだ。」

即答。


「…軍で解くのが難航しているモノがあるんだ。
お前なら数分で解けるはずだから、来てくれ。」



「何で僕がわざわざ数分で出来るもののために軍なんかに行かなきゃなんないのさ。」

アホらしい。
そこから動く気など全くない様子の頑固なキラに、しかしそれ以上に頑固なアスランが諦める気があるはずもなく。

「本当は昨日に来てもらう筈だったが、お前が『明日行くから今日はやだ。』と言ったから引き下がったんだが。」
「知らないね、そんな事。憶えてない。」
「お前は知らなくても俺は知ってる。って事で、来いキラ。」
「やだね。」

全く来る気のないキラにアスランは じゃあ、と言う。

「ココで俺に押し倒されるのと、軍に来るの、どちらか選べ。」

アスランのあまりの言葉にキラの動きが止まった。







「…不毛。」

「何とでも。」










何かをいおうとして開かれた口から音がもれる事はなく。

何を言っても無駄と悟ったのかキラは、立ち上がった。









ごめん、続きます。