「これが、その解けないモノ?」

軍に来いと言われたから、てっきりアスランの部屋にでも行くのかと思えば通されたそこは軍の付属の研究所の一室だった。

なんでも門外不出の重大なものらしい。それを一般人に解かせようとするのもどうかと思うが。


Frailty 1.



「はい。一応ここの研究員の人にもやってもらったんですが…」
やっぱり解けなかったんです。
そういうニコルにも少々疲れたような色があった。


彼自身、かなりそれには粘ったのだ。

が。全く解けないそれに嫌気が差して休憩していた所に先程、キラとアスランが現れたのだった。


「まぁ、アスランは早々に諦めたようですが。」
「無理そうだったからな。こういうモノはキラの管轄だ。」
飄々と言うアスランにニコルは溜息を付いた。
なんだか今日一日で大分アスランへの見方が変わったように思う。…良い意味でも悪い意味でも。

アスランとニコルのやり取りを軽く流してキラはパソコンに向かった。

同時に素晴らしい速さでキーを叩く。

流れるデータを目で追いながらキラは更にキーを叩くスピードを上げた。
















…短い上にまだ続きます。