Let's carry out homework personally.

In Japanese 宿題は自分でしましょう

設定>>幼年学校時代。





「ア〜ス〜ラ〜ン〜…」
上げた声は情ないことこの上なく。

「自分でやるって言っただろう!?」
しかし、アスランはお兄ちゃんよろしくお説教口調で言った。





キラは出来るのにやろうとしない。

これはアスランのキラへのある意味正しい認識だった。

一週間前に出された宿題。
それはキラの苦手なマイクロユニットの製作で。
いつもならばアスランが手を貸す所なのだが――というかキラはそれを期待していたのだが――
今回アスランは手を貸さないという。

製作期限は、明日まで。
それまで全く手を付けていなかったキラにアスランは例の如くお説教を始めたのだった。
延々と続きそうな説教はアスランのある一言で締め括られた。


「今回は俺は手を貸さないからな!キラお前が自分1人でやれ!!」


売り言葉に買い言葉。
キラは自分でやるもんっ!
そう言って早速取り掛かったのだが。
三十分もしないうちに泣き言を上げる事となった。
喧嘩をしてもキラの傍に居てくれるアスランだったが、キラはそのありがたさに気付く事無くアスランに泣き付いた。

「アスラン…」

瞳を潤ませ、泣きそうな(実際泣いていたが)顔で、自分の名を呼ぶ。
保護欲をそそられるその表情にアスランが、折れた。


「あ〜〜、もう。今回だけだからな。」


一体何度今回とやらがあるんだ。
しかし、そう突っ込む事が出来る人物は生憎と存在していなかった。



















「で、最後にここをこうして…っと。」

いつの間にかユニットの製作者は変わっていた。
キラのあまりに酷い手際に焦れたアスランが「もういい、俺がやる。」そう言ってキラに変わって造りだしたのだ。

「…完成。」

どうやら終わったらしく、アスランが傍らに居るはずのキラに呼びかける。
「キラ、出来たよ。・・…キラ?」
だが、キラからの返答はない。

訝しい表情でアスランは周りを見渡すと、自分の真後ろにあるソファに身を沈めたキラを見付けた。
座ったままの体勢でキラは気持ち良さそうにコクコクと居眠りをしている。

アスランは思わず額に手を当て、溜息を付いてしまった。
酷く疲れた気がしたのだが、いつまでもそうしているわけには行かない。
それに、文句の一つも言ってやらないと気が済まない。そう考えアスランは椅子から立ち上がった。



「キラ、起きて。・・キラ?」
キラを揺すって起こそうとしたアスランの手が、止まった。
何でもない事だ、ただ揺すられた事によってキラの髪がサラサラと言う擬音でも付きそうな感で滑り落ちた、ただそれだけの事。
顔を覆っていた髪がなくなってしまった為、眠っているからだろう、普段よりも更に幼く見える容貌が露になった。
今は閉ざされている瞼の下に隠れているのは硬質な紫水晶を彷彿させる瞳だと言う事をアスランは知っている。
そして、アスランはその瞳がとても好きだった。
いつも、見ていたいそう思える程に。

「…キラ、起きて?」
言葉と共に、アスランの唇がキラに近づいた。
優しく、撫でるように落とされた唇の先は、いつものキラのそれではなく、閉ざされている瞼の上。


何度も繰り返される覚醒を促すようなその行為に、キラが目を覚ました。

「…・・アスラン?」

寝起きだからだろう、キラは焦点の合わない瞳でぼーっと至近距離にあるアスランの顔を仰ぎ見る。

「うん。キラ、おはよう。」

願ってやまなかった瞳に見つめられてアスランの顔に思わず笑みが浮かぶ。
アスランは寝起きのキラの意識が朦朧としている事を良い事に今度はキラの唇に自分のそれを寄せた。
今度は深く、息をも付かせぬほどに。
「・・…ふっ」
苦しそうに寄せられる眉を薄く開いた目で見取ったアスランだったが、唇を開放するわけでもなく、もっと、を要求して更に深く絡める。

アスランの服を掴んでいたキラの手から力が抜け、添えられる形になり漸くキラを開放した。


荒い呼吸をしながらぐったりとして胸に寄りかかっているキラを抱き締め、アスランは非常に美しい妖艶な笑みを浮かべる。

「キラ?」

「・・・何?」
アスランのその笑みに嫌なものを感じつつ、胡乱げにキラは返す。

「宿題、やってあげたからお礼ちょうだい?」
それだけ言うとアスランは微かにキラが示していた抵抗、アスランの胸に当てている両手を頭上に片手で押さえつけ、その笑みのままキラをソファに押し倒した。

















こんな13歳嫌だ…
えーと...大昔に書いた小噺に手を加え、よりいっそう長くしてしまいました(汗)
こんな予定ではなかったはずなのにぃぃぃ…
甘く、甘くと念じて書いてみたんですが...出来ているかは置いといて、取敢えず満足。
消化不良っぽいけど、満足。アスランの性格変わってるけど満足してるんです!!(汗)
それにしてもこの書き方...あそこを思い出すなぁ(苦笑)


親愛なる姫に奉げます(笑)
イラストのお礼です(だから嫌がらせじゃありませんて・汗)
シャニありがとぉーvvキャベッツvキャベツ〜vv(黙)
噺がアスキラなのは勘弁して下さい。シャニは書けません(汗)