「勝ちが確定していない賭けは、しない主義なのでな。」 「つまりませんね。」 言う君は、酷く不機嫌。 トキトウンメイトジッサイモンダイ。
「アラゴルン、賭けをしませんか?」 それは食事の間になされた何でも無い風を装った、大きな勝負。 「一体何を賭けるというのだね。」 旅の途中だ。対象になる物はそう無い。 アラゴルンにくすくすとフロドが笑う。 「いつの時代も賭けの対象となるモノは、物だけではありませんよ。」 にっこりと、薪の火がフロドの顔を照らした。 尤も、その笑みが仲間を如何に魅了しているかは、本人の知るところではない。 「では、何を?」 + + + + 「その賭けには乗れない。」 不機嫌そうな、貴方の顔。 「何故です?」 「勝ちが確定していない賭けは、しない主義なのでな。」 「つまりませんね。」 不機嫌そうな、君の顔。 「でも、気が合いますね。アラゴルン。」 「…何がだね」 そんなに胡乱気な顔をしなくてもいいのに。 フロドの独唱は、胸の中に押し込められて。 「僕も、勝てる賭けしかしない主義なんです。」 にっこりと不機嫌さを返上して笑う君の凶悪な笑みに、くらりと眩暈を感じた。 + + + + 「僕と、貴方が最期まで一緒にいられるか。」 僕と貴方の運命とやらを、賭けてみませんか? ----------------------- 文章を書く事を放棄しております。 アラフロ…?なんだかフロドが黒いです。 何とはなしに、日本語に挑戦? 空白乱用でページが重たいです。 |