「エリィ、おでかけしよう?」

翡翠の瞳が優しく問うた。












one and only daughter.












滅多に休めない父親が、珍しく取れた休日。
それにエリィは勿論、ハリーも喜んだ。

「折角だから、どこかに出かけるか?」

スネイプの提案に初めはエリィは乗り気だったのだ。


じゃぁ、お弁当でも作りますね。とハリーがキッチンに向かおうと、立ち上がった。
だが、ハリーの服の裾をエリィがぎゅっと握っていて、ハリーは中腰のまま静止してしまった。

「エリィ?」

不思議そうに自分を見る両親にイヤイヤ、と首を振って。
服の裾を握っている指が白くなっている事に気付いたハリーは向き合い、優しく
その指を外す。
「どうしたの?」
「…やっぱり、行かない。」
声には今にも泣き出しそうな響があって、ハリーは思わずエリィを抱き締めて、
髪を撫でる。
「どうして?」
優しく問いながら、瞳を覗き込めば悲しみなどの沢山の感情が交差していて、行
動と感情がどこまでも一致していないエリィにハリーとスネイプは不思議そうに
顔を見合わせた。

「だって、パパ疲れるでしょ…?」
エリィの言葉に、スネイプは驚いてハリーの腕の中のエリィを見つめる。

「いっつもパパお仕事で、せっかくのお休みなのに、エリィと一緒にお出かけすると休めないから...」
本当は、家族三人で出かけたいけど…
エリィの言葉にハリーはスネイプを見遣る。

「エリィ。」
スネイプが、ハリーの視線を受けて、エリィの傍に膝をつきそこに座った。
瞳に薄く涙を浮かべてエリィはスネイプを見上げる。

「疲れてないから、出かけるか?」
「うそっ!!パパ疲れてるもん。エリィ我慢できるよっ」
ぎゅっとハリーの腕をよりきつく握り締めて。

「大丈夫だ。…ありがとう、エリィ。」

「…本当?」
本当に、疲れてない?

「あぁ、エリィのお陰で疲れも無くなった。」
スネイプの言葉にエリィが不思議そうに首を傾げる。それに、ハリーも優しく笑って。
「エリィは、いい子だね。」

ハリーの言葉に、エリィは更に訳がわからなくなってしまった。
何がいい子なのか、答えを得ようとエリィはハリーを見るが、ハリーはそれには答えず、ぽんぽんと軽く背を叩いた。


「エリィ、おでかけしよう?」
優しい翡翠の目に、

「うんっ!!」

エリィは今度は元気よく肯いた。

















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いや、スネイプよ。
あんたの口調が分かりません。
それよりも、エリィって何歳なんでしょうかね。
あ、家族三人でこの後に遊園地に行ったのよ!!!…ごめんなさい(何)
リクから大分ずれてます…ごめんね〜…
細かい事は気にするな、が座右の銘です(嘘)
こんなのでごめんなさい(後から読み返してこんな恥ずかしい話書いたつもりではなかったんです)