此処で退いては乙女が廃る


 




「…もう少し…居て、欲し..い…」
口元まで布団を被って、上目遣いに見上げてくる。
熱のせいで瞳は潤んでいるし、って言うかこの図体のでかいやつの上目遣いなんて滅多に拝めるわけも無いってわけで
「いいけど…」
おねいさんの理性が持ちませんがよろしいですか?
「…すみません……」
それはこっちの台詞だから。
そんな、いじらしげに目を逸らして言わないで。

ドキドキするからさ!(君を襲いそうで)

とりあえず、圭介の額に乗ってたタオルを取って、水に浸す。ぎゅっと絞ってもう一度額に乗せた。
「寒くはない?」

って言うか寒いなんて答えたら私添い寝しますよいやホント。

「…はい。」
だからすまなそうにしないでくれ。
めちゃめちゃ可愛いから(違)
「水は?飲む?」

よしキターー!口 移 し デスカーーー!!

「…いいです……」




ありがとう。断ってくれてありがとう。危うく私犯罪者の仲間入りでしたわ。だって貴方は未成年(自分もですが。)

ああ。もう他にすることが無い…
いや、したいことなら山の如く……
そういえば圭介、来週選抜の練習有るんだ。やっぱり休むの嫌なんだろうなー。
そうだよね。

うん。やっぱり早く治さないとね。

「圭介!」
「………?」
嗚呼だから。そんな、上目遣いで見ないでよ。良心の呵責がっっ!!
思い直そう自分。
こんな圭介に「一発ヤって汗でもかけばソッコー治る!…かもよ」なんて言えるの


  Yes!


ゴハァッ(吐血)私の中に郭が居る!
ギャー!!負けるな理性ーー。
「あっと、えっと、…」
そこだ、理性!打つべし撃つべし討つべし!(何を)
頑張れ自分!
私は自分を励ましながら、圭介の顔を覗き込む。頬に手を当てると、めっちゃ熱かった。圭介は何が起こってるのか良くわかってないみたいだ。まぁ、私がなに考えてたかばれるのはちょっと。

んで、キスした。
これでも理性が勝ったんだから褒めなさいよ。って言うか理性を私に植え付けてくれたご両親って偉大だわ!
圭介はかなり吃驚したみたい。まぁ、ねぇ。
それでも舌は入れるよ!こうなりゃやけだ。ウィルスでも病原菌でも全部ベロベロ舐め取ったろうやないの!(表現汚いから自分。)

「ん…っ」
なんか、けっこう長いことしてたな…あんまり理性働いてなかった?
でも、満足(最低)
圭介は……
だから、上目遣いで見ないで下さい。しかもさっきより顔赤いじゃないですか。悪化しましたか?いや、私が悪いんですけど…
「……さん…」
ノゥノゥノゥ!?苗字にさん付け!圭介が怒ったー
「…私に移せば治るかも……でしょ?」
やばい、私の笑顔、引き攣ったかも。
「…移るのは、困る……」
「じゃぁそのときは、圭介が看病してね」
よっしゃ!語尾にハートが飛ばせた!まるで乙女のようだぞ自分。よくやった。


……まて。
ちょっと、 自分が、 言った、 意味を、 考えてみよう☆
私が風邪を移されて(って言うか圭介からかっぱらって)、熱を出して、寝込む。(バカでも風邪引くからね)
そこに、圭介が来て、看病。


くっ……その手があったか…我輩、一生の不覚。

「圭介!も一回っ!!」
「わ、本当にう……」
ダメだぜってーこの風邪頂く。








後。
ヒロイン年上。ついでに壊れ気味。
もう修正も何もねぇなクソ…投げやり気味にUPしてみようぜ☆
木田の上目遣いとかかなりアリエナイザーって企画だったはずなのに…
最近ホントギャグ無理だからやめとこうよねぇ